所有権留保の解除とは
所有権留保とは、車検証上の所有者がディーラー(トヨタ、ホンダ、日産、三菱、マツダなど)またはローン会社、クレジット会社になっており、車検証上の使用者が、自動車を購入したユーザーになっている状態のことをいいます。
これは、以下のような自動車の購入を行ったときに生じます。
- 新車をローン(分割)で購入した。
- 個人売買で購入した車の支払いをオートローン(自動車ローン)にした。
- 中古車販売業者で車を購入したが、支払いはクレジットを組んだ。
車の購入時に支払いが完了していないので、所有権はディーラー、ローン会社に付けておき、支払いが完了した時点で、所有権を使用者(ユーザー)にすることになります。
この所有権を使用者(ユーザー)にする手続きのことを、「所有権留保の解除」といいます。
車検証上の所有者がディーラーやローン会社になっている時点では、「所有権が留保されている」状態です。
ただし、納税義務者は使用者(ユーザー)になっているので、毎年の自動車税は所有権留保の状態でも、解除の手続きを行った後でも、使用者(ユーザー)が納めることになります。
この点、車検証上の所有者が納税義務者である「リース」とは仕組みが異なります。
所有権留保の解除の手続きとは言っても、手続き方法としては通常の名義変更(移転登録)手続きと同じになります。
車検証上の所有者を旧所有者、車検証上の使用者を新所有者とする移転登録を行うことになります。
通常の名義変更手続きと異なるのは、「自動車取得税がかからない」ということです。
年式の新しい自動車の名義変更の場合、課税標準額が50万円以上だと自動車取得税がかかりますが、所有権留保の解除の手続きは、文字通り「留保を解除して、所有権を使用者にする」だけなので、「取得」には該当しません。
必要書類の確認はこちら
必要書類 | 備 考 |
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自動車検査証 | 有効期間内であること |
申請書 | OCR用紙(第1号様式) |
手数料納付書 | 政令に定める金額の印紙を添付する。 |
譲渡証明書 | 旧所有者が発行 |
印鑑証明書 | 新所有者、旧所有者・・発行後3カ月以内のもの |
住所変更のつながりが分かる書類 (使用者の住所が車検証上の住所と異なる場合) |
発行後3カ月以内のもの (個人) …住民票など (法人) …登記事項証明書など |
委任状 (旧所有者・新所有者) |
所有者の代理人が申請する場合に必要 (所有者は実印を押印) |
自動車保管場所証明書 | 発行後、1か月以内のもの(適用地域以外は必要なし) ※引越し等で、使用の本拠の位置が変更している場合に必要。 |
税申告書 |
※注意事項
- 現在他県ナンバーで、所有権解除の手続きをされるときに、愛媛県に引越しをしている場合等はナンバープレートの交換が必要になります。
- ディーラーやローン会社に連絡をして、所有権解除のための必要書類を準備する必要があります。
- 支払いが完済してない場合、所有権解除をすることはできません。
必要な諸費用 | |
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登録手数料 | 500円 |
所有権(留保)の解除ご依頼流れ
手順 | 誰が | 手続きの詳細 |
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まずはお電話またはメールにてお問合せください。 所有権(留保)の解除のご依頼をご検討いただいている旨、お問合せ時にお伝えください。 愛媛県外の車屋さんや、平日仕事で忙しくて自分で手続きできない個人の方からのお問合せを多数いただいております。 なお、お問合せ・料金のお見積りは無料です。まずはお気軽にご相談ください。 |
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料金のお見積り、手続きの期間などをご案内。 旧所有者(ディーラー、ローン会社等)の必要書類がそろっているか、ご依頼者(使用者)の書類はそろっているかなど確認いたします。 状況の確認が取れましたら、料金と手続きにかかる期間のご案内をいたします。 料金等にご了解をいただけると正式にご依頼とさせていただき、所有権(留保)の解除手続きを行います。 ※所有権解除のためのディーラー、ローン会社での書類手配をセットでご依頼いただくこともできます。 |
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必要書類を当事務所まで送ってください。 「必要書類がわからない」方は、お問合せ時にその旨お伝えください。ご案内をさせていただきます。 ※当事務所で手配が必要な書類がある場合はその旨ご相談ください。(住民票、委任状の取得など) |
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愛媛運輸支局で手続きを行います。 書類が当事務所に届いたら、内容を確認の上手続きを行います。 万が一、書類に不備などあった場合はこちらからご連絡をいたします。 ナンバー交換が必要ない場合は、書類だけで手続きが完了します。 |
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書類の受取り、料金のお支払。 手続き完了後、新しい車検証などをご依頼者までお送りいたします。 書類到着後、同封されたご請求書をご確認の上、お振込をお願いいたします。 ナンバー交換を行った場合は、封印まで完了したら、車検証が交付されます。 お支払いは登録日現地にてお願いしております。 |
所有権(留保)の解除の相談事例
- オートローンが完済し、ローン会社から所有権解除のための書類が送られてきた。
- 知人に車を譲ることになった。名義変更をしたい。
- 車の所有者が死亡したので、名義変更をしたいが、車検証上の所有者がディーラーになっている。
- 車の支払いが終わったので、所有権留保の解除をしたい。
- 依頼した場合の料金例
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お支払総額:8,700円
(内訳)
代行手数料 7,700円
印紙 500円
車検証や税申告書を送付する場合は、送料500円が必要。
注意事項
- OCRシート、税申告書、手数料納付書、は当事務所に用意しています。
- 旧所有者(ディーラー、ローン会社等)に弊所から連絡をし、所有権解除のための必要書類手配をご依頼される場合は別途お見積りさせていただきます。
- 車検証上の住所と現在の住所が違う場合、車庫証明が必要になります。
- この料金は一般的なケースです。費用合計額は、必要書類の準備状況や車種によって異なります。
詳細はお問合せ時に必要な手続きを確認の上、お見積りいたします。
よくあるご質問Q&A
1、依頼してから手続きが完了するまでの期間は?
まず、ご依頼をいただいてから必要書類を送っていただいたり、ご準備(印鑑証明書や旧所有者の書類手配など)していただく期間が必要になります。
書類が当事務所にそろったら基本的に書類が完備された当日に手続きを行います。
ですので、必要書類全てそろった状態で弊所に送っていただければ、届いた日、遅くとも翌日(土日祝除く)には所有権留保の解除手続きを行います。
2、車検証上の住所と現在の住所が違う場合は?
車検証上に記載されてある使用者の住所が引越しをしていて現在の住所と違う場合があります。
所有権(留保)の解除手続きには新旧所有者の印鑑証明書が必要なため、車検証と印鑑証明書を見比べてみることで確認ができます。
この場合、住民票を別途添付していただく必要があります。住民票上の「前住所」欄に車検証上のご住所が記載されてあればこれで大丈夫です。
2回以上引越しをされている場合等で、住民票で車検証上の住所から現在の住所までのつながりが確認できない場合は、別途以下の書類でつながりを証明することが必要です。
個人の場合:住民票の附票・戸籍の附票
法人の場合:履歴・閉鎖事項証明書等
そして、引越しをしていて、住所が変更しているということは、ほとんどの場合、使用の本拠の位置や車の保管場所も変更になっています。
使用の本拠の位置に変更がある場合、車庫証明を現在の住所地で取得する必要があります。
3、自分で用意できない書類の手配をお願いしたい。
車検証上の旧所有者に連絡をして、所有権留保の解除のための必要書類を取得、車庫証明申請も合わせてご依頼いただくこともできます。特に県外の車屋さんや平日忙しい個人の方からお問合せをいただきます。
下記にご依頼可能な手続き例をご案内します。例にない業務でもお気軽にご相談ください。
- 住民票の取得
- 旧所有者の委任状、譲渡証明書の取得
- 車庫証明申請、取得
所有権留保の解除をディーラーに依頼する場合、「所有権解除依頼書」を提出する必要があります。これは各社決まった書式があるので、問合せていただく必要がありますが、愛媛県内のディーラーの場合、下記の書式で対応できるところがほとんどです。
3、使用者ではなく、第三者(友人、知人など)に自動車を譲りたい場合は?
車検証上の使用者ではなく、第三者(友人、知人など)に名義変更することもできます。
この場合、ディーラー、ローン会社を旧所有者、第三者を新所有者とする移転登録(名義変更)手続きになります。
この場合でも、所有権解除依頼書を提出し、委任状や譲渡証明書をディーラー、ローン会社からもらう必要があります。
また、同一世帯の家族名義に変更する場合等でなければ、車庫証明も必要です。
愛媛ナンバーの所有権解除が必要な車屋さん、ローンが終わって所有権解除をしたい個人の方、
所有権留保の解除手続きならお任せください!
私が、親切・丁寧に対応いたします。

